任天堂の新型ゲームハード、ゲームキューブの本体同時発売ソフト。
お化け屋敷の中を探索して、特定のお化けを、ライトを当ててどっきりさせて、その隙に掃除機のようなもので吸い込んでいくゲーム。
アクションゲームだが、特定の、"肖像画お化け"は条件を満たさないとどっきりしてくれなかったりと、謎解き要素もあり。
まず目を引かれたのが、そのグラフィック。新ハードなので綺麗だというのは当たり前として、その、王道だがコミカルでホラーなゲームの世界を構築したグラフィックセンスはさすが任天堂。
さらに、置かれているつぼや、カーテン、照明などが掃除機で吸うとちゃんとリアクションをして、
絵などもサーチすると反応(主人公ルイージのメッセージ)がでたりと、細かいところまで配慮がいっていて探索のし甲斐があり、臨場感をもりあげる。
更に臨場感を盛り上げるのがBGMで、部屋探索のときなどはルイージの鼻歌で(廊下では通常のBGM+鼻歌)、自分を勇気付けながらしかしびくびくして探索している雰囲気がよくでているし、
お化け出現等ルイージが歌えないような状況では当然歌もとまるというのも当然のことだがポイント。こういうセンスは任天堂はやはり巧い。
また、操作性については、ライト(&掃除機)の操作に最初戸惑うかもしれないが、実はセミオート(敵の大体の方向に自動的に向く)のでやってみると面倒でもないし、
バランスについては任天堂なのでやはり丁度いい(へヴィーユーザーには物足りないかもしれないが)出来。謎解きのバランスも、ゼルダなどに比べれば温いが、このゲームならこのぐらいがおそらく丁度いい。
難点を挙げるといえば、爽快感などがあるタイプのゲームでもないので、さほど何回もプレイするゲームではない割に、一回のプレイ時間が短いということ(初回10時間くらい?)と、ややアクション等のパターンが少ないということか。
そういう意味ではコストパフォーマンスに難があるが、雰囲気は非常に楽しめる。
因みにロード時間は、ハードの性能かプログラムの腕かはまだわからない(GCソフトこれしかプレイしてない為)けど、以上に短い。カートリッジ並み。
システム | C | 新しいといえば新しいが、やや物足りない感はあり |
サウンド | C | サウンド単体でとれば、可も不可もない出来。キャラの声(言葉というほどではない)はいいかも。 |
グラフィック | B | 新ハードなので技術は評価しづらいが、テイストや細かさは秀逸。デザインだけでなく、ホコリと光の表現がいい。 |
操作性 | B | マップなどから抜けるときになれないとやや戸惑うが、他は全く問題なし。 |
バランス | B | 手応えがある、というわけでなく、全体的に温め。ただ、雰囲気を楽しむためにもその方がいい。 |
演出 | A | キャラの表情、振動のタイミングなど、外さない、といった感じ。台詞はやはり巧い。 |
キノピオ | A | なんかすごくカワイイです。 |