ロックマン誕生１５周年おめでとう！！パチパチパチ。
そんなわけで、ロックマンシリーズの、ＧＢＡとしては初のＡＣＴ（というか、エグゼが異色なんだけど）の、ゼロです。
ロックマンＸの世界からおよそ１００年、「イレギュラー戦争」の傷から立ち直るべく、人々は都市「ネオ・アルカディア」を築く。しかしそれは、イレギュラー化を恐れる人間たちに不当に処分されるレプリロイドの屍の上に築かれたものだった。処分を逃れ、旧都市に身を隠しレジスタンスとなるレプリロイド達と生活する、元科学者のシエル。政府の圧倒的な力にレジスタンスが窮地に陥った時、彼女は、伝説のレプリロイド、「ゼロ」をよみがえらせようとする…。
「私にとっては、あなたはもうゼロなのよ」
と言うわけで、Ｘの相方ゼロが主役の今作。しかし今までのシリーズとは、基本的な操作感などは同じくしながらも、色々と変わってたり。
まず、武器のシステム。今回は、敵の武器が使えるようになるのでなく、シナリオ進行によって使えるようになる４種類の武器、３つの属性（＋無属性）を、エネルギー消費無しで自由に使えるシステム。エネルギー消費なしなので、状況に応じて巧みに切り替える、という風に。
しかし武器エネルギー的なものが無いかと言うとそうではなく、あの青いカプセルのようなものは、今作でも健在で、その用途は、サイバーエルフと言うお助けキャラの一部を育てる餌として使用…なのだけど、このサイバーエルフってのがまた曲者で…。
大まかに、ライフ回復とかの使って終わり系と、体力アップとかの効果永続系（育てる必要があるのの殆どがコレ）の２種類があるんだけど、どっちにしろ、設定上、使うと死ぬ。しかも消費アイテムというよりは、キャラ的な存在で、一つ一つ区別があって、一度入手したエルフは使ったとしても２度と入手不可。なんと、２周目に入っても、不可。
こんなん悲しくて使ってられるかー！って感じだけど、使わないでクリアするのは正直かなり辛い代物だし…（泣）。
でー、まあ、その武器とＳ・エルフの他にもう一つの特徴が、マップ構成。結局は今までとあまり変わらないと言えばそうなんだけど、今回は、どのエリアをクリアしろ、でなく、どのミッションをクリアしろ、になっていて、また、マップも基本的なところは、拠点のレジスタントベースから、徒歩で（笑）移動可能。
で、説明が長くなったけど、ここからがレビュ。
まあ、流石カプコン、流石ロックマンシリーズというだけあって、バランス、操作性のよさ、そして難度の高さは相変わらず。特に、ボスは、最初はやたらときつく感じるわりに、パターンを見切ればノーダメージも夢じゃないあたりが巧い。そしてダッシュやソードでの攻撃の気持ちよさも、相変わらずの職人芸。ザコ敵が銃を構えたところにダッシュで接近してソードでバッサリ、なんて、やっててかなり気持ちいい。
で、キャラクタなんかも上手いのがカプコンさん。マス向けでいながらしっかりと魅力的なキャラを作らせたら、やっぱり業界ＮＯ．１です。ヒロインや敵の四天王あたりはもちろん、レジスタンスの脇役までしっかりキャラが出来てます。
一方で惜しいと思ったのが、世界観。バックストーリーが重くて緊迫したものなんだけど、ステージでそれを活かしきれてないのがほんとに惜しい。見た目普通の基地とかだし。レジスタンスベースもわりと小奇麗だしね。これで、レジスタンスベースがもっとボロボロで、ステージにいかにも華やかな街とかで、ミッションにももっと緊迫感があれば良かったんだけど…。次回作（あればだけど）に期待。
| システム | Ａ | メニューやＭＡＰ移動もストレスが無い。にしてもサイバーエルフ哀しすぎ。 |
| サウンド | Ｃ | 曲数少ないかな？ |
| グラフィック | Ｂ | さりげによく動いてる。目立たないけど。フェイスウィンドウも大きめでいい。 |
| 操作性 | Ａ | 流石カプコン、流石ロックマン。キーコンフィグもあるし。 |
| バランス | Ａ | 流石カプ（略）。ハードモードもあるし、実はプレイヤーのランクによってボスも手強くなったりするし。 |
| 演出 | Ｂ | ＯＰイベントとＥＤが結構好き。ＡＣＴだけどステージ中にもストーリーを感じられる。 |
| ラスボス | ？ | シルミラ？ |